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こんにちは。
名古屋市東区にある「澤井コーヒー本店」スタッフのヨシダです。
コーヒーをドリップするときに、粉の粗さを変えるだけで味に違いが出るのはご存知でしょうか。
同じ種類のコーヒー豆を使用しても、粗めに挽くと酸味が出やすくスッキリした味わいに、細かめに挽くと苦味が出やすくコクのある味わいになります。
今日は実際に当店でお取り扱いしているお豆を使用し、挽く粗さだけを変えてハンドドリップしてみようと思います。
では、早速淹れていきましょう!!
【使用するお豆】
使用するお豆は中煎りのブレンド「スペシャルブレンド」です。

【使用するドリッパー】
使用する器具はHARIOのV60というドリッパーです。

【粉の粗さ】
今回の粉の粗さは「細挽き」と「超粗挽き」です。
【細挽き】

【超粗挽き】
あっ。粗い・・・。
わかりやすく比較するために、通常では使用しないくらいミルを粗く設定してみました。
なのでオンラインストアで「粗挽き」を選んでもこの粗さにはなりません。ご安心ください(?)
コーヒーは粗めに挽くと酸味が出やすくスッキリした味わいに、細かめに挽くと苦味が出やすくコクのある味わいになります。
それではこの2種類の挽き目で、実際に淹れていきます!
【本日のレシピ】
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豆:14g
挽き目:細挽き・超粗挽き
湯温:92℃
器具:HARIO V60
① 0:00 お湯を30gまで注ぐ
② 0:30 計 90gまで注ぐ
③ 0:50 計140gまで注ぐ
④ 1:20 計190gまで注ぐ
⑤ 1:50 計240gまで注ぐ
⑥ 3:00 抽出完了
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時間や湯温などの条件をできるだけ揃える為に、2つ同時にドリップしていきます!
左側の透明なボディに黒い持ち手のドリッパーが細挽き。
右側のボディも持ち手も赤いドリッパーが超粗挽きです。
1投目。「蒸らし」という工程。
レシピの①にあたる部分です。
「蒸らし」には初めに少量のお湯をかけることで炭酸ガスを追い出し、コーヒー全体にお湯の通り道を作る役割があるのでとても重要です。
【細挽き】

写真では伝わりにくいかもしれませんが、粗く挽いた方がお湯の抜けが早いです。
小学生の頃の理科の実験で、ペットボトルを2つ用意してそれぞれに砂利と細かい砂を入れて、お水を流すと、砂利を入れたペットボトルの方が水の抜けが早いっていうやつ、ありましたよね?

この実験と同じ原理で、粉の粗さによって水(お湯)の抜けるスピードが変わり、粉と水が接触する時間が変わり、その結果抽出後の風味に違いが出るというわけです(^^)/

【粗いとスッキリ、細かいとしっかり】
抽出したコーヒー。
細挽き(黒いサーバー)の方が色が少し暗く、
超粗挽き(赤いサーバー)の方が色が明るいです。
細挽きの方が、コーヒーの成分がよりしっかりと抽出されています。
(光の加減が気になって場所を入れ替えてみましたがやっぱり超粗挽きの方が色が明るいですね)
スペシャルブレンドは中煎りのエチオピア・コロンビア・ブラジルを使用しています。
飲んだときの口当たりは軽く、鼻からエチオピアの華やかな香りが軽やかに抜けていきます。
後味はとてもスッキリしていて、飲んだあと口の中にコーヒー感が残らないような爽やかなコーヒーがお好きな方にオススメです。
上記の味の特徴は超粗挽きと細挽きのどちらにも感じられるのですが、それぞれの味わいについて詳しく見てみると、
超粗挽きの方はよりクリアな味わい。粗く挽いたことで苦味がほぼ抽出されず、エチオピアの香りが際立ちました。ただ、冷めてしまうとあっさりしすぎて物足りない印象に感じました。
細挽きの方はこのブレンドが持つスッキリさはありつつも、コーヒーの苦味もしっかりと抽出され、バランスの良い味わいになりました。
実は、通常よりも細かく挽いているのでもっと苦味や雑味を感じてしまうのではと想像していました。元々がすっきりした味わいのブレンドだったので、いい感じのバランスになったのかもしれません(^^)/
今回は違いが分かりやすくなるように、細挽きに対してかなり粗挽きのもので比較しましたが、当店のスペシャルブレンドは中挽きかやや粗挽きがおすすめです☆
【さいごに】
粉の粗さによって味が変わるなんて!よく分からないよ~(´;ω;`)
という方は、
・とりあえず中挽きでオーダーする
・お店の人に、購入するお豆のおすすめの挽き具合を聞く
のどちらかが良いです。
ハンドドリップの場合は基本的には中挽きで問題なしです☆
自分の好みが分かってきたら、挽き目を変えて淹れ分けるととても楽しいですよ(^^)/
また、コーヒーの粉の粗さは淹れる器具によっても変わってきます。
そちらについてはまたいつか投稿にできたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました(*^^*)