コーヒーを604杯淹れた日 (珈琲博覧日2025 出店の記録)

コーヒーを604杯淹れた日 (珈琲博覧日2025 出店の記録)

2025年11月3日(月・祝)
私たち澤井コーヒー本店は東海地区最大級のコーヒーフェス「珈琲博覧日2025」に出店し、10時~17時の7時間で604杯のコーヒーをご提供することができました。(ホット 576杯+アイス28杯)

自分たちもビックリな数字で、寒い中並んでコーヒーを買ってくださったお客さまや、珈琲博覧日の運営の皆さんに本当に感謝です。(公式に杯数は発表されませんが、聞いたところ出店者で最多杯数のようです)

杯数や売上など数字がすべてではないですが、やはりたくさんの方に飲んでいただけたことは嬉しく、去年よりお客さまとコミュニケーションがとれたことも含め楽しい思い出になりました。

noteはしばらく書いてなかったのですが、せっかくなので今回の珈琲博覧日を一出店者視点で振り返ってみたいと思います。

珈琲博覧日(はくらんび)とは?

名古屋市中区の久屋大通公園(Hisaya-odori Park シバフヒロバ+ケヤキヒロバ)に、東海地方の珈琲屋さんが大集合する1年で1日だけのイベント。4回目の開催となる今年は31店舗の珈琲屋さんが大集合しました。

昨年の初出店での反省

今年の「珈琲博覧日2025」は私たちにとって2度目の出店。昨年が初出店でした。

昨年もたくさんの方に来ていただいたのですが、とにかく待ち時間が長くなってしまったことが昨年のイベントを終えての大反省点でした。2杯ずつコーヒー淹れていたので、淹れても淹れても追いつかない状況。野外イベント自体が初めてという経験値の低さもあり、正直もう訳が分からなくなっていました(笑)。

しかもコーヒーを淹れることに必死すぎて、せっかく来てくれたお客さまとお話することもできず・・・。昨年はずっと怖い顔してコーヒー淹れてたと思います。

今年のテーマ「一度にたくさん&見てて楽しい」

珈琲博覧日2025で披露したネルドリップ

珈琲博覧日2024を経験して、今年の珈琲博覧日2025は「大量の珈琲を一度に淹れられる&お客さまが見て楽しめる方法」を考えました。一番手っ取り早いのは、マシンで大量に淹れることなんですが、せっかくの珈琲博覧日にマシンで淹れてポットから注いで “はいどうぞ” では味気ないし、淹れてる自分も楽しくないので。

そんな時、うちの在庫にあったこれが目に入りました。

これ、ネルフィルターなんです。しかも特大の特注品。
私たちが喫茶店さんに卸している大型のネルフィルター。昭和時代に開業した喫茶店さんでは、馴染みのあるドリップ方法で、一部の喫茶店さんではいまでも現役。フィルターも定期的に仕入れているので、うちに大量の在庫がありました。

昭和23年創業の私たちだからできる昭和喫茶店式のネルドリップ。
これなら一度に12杯淹れられる。しかもライブ感があって見ても楽しんでもらえる。

今年の博覧日はネルドリップに挑戦することが決まりました。2025年の春のことです。

大きなネルフィルターで淹れると香りの立ち方がすごい

準備編:ネルドリップ大変すぎ!

12杯淹れの昭和喫茶店式ネルドリップ。いざやってみるとまあ大変。

書くと長くなるので大変だったことリストをダイジェストでお送りします。

  • ネルフィルターはコーヒーの粉になじませる “仕込み” が必要

  • ネルフィルターを使った後の “手入れ” も必要(手がかかる子)

  • 粉の粗さの調整

  • 湯量の調整

  • お湯を何回に分けて注ぐかの調整

  • お湯の温度の調整

  • 専用の器具(通称 やぐら)が必要

  • そもそもこれオペレーション回るんだっけ?

などなど。日々練習しては課題が生まれる日々でした。(練習でうまれたコーヒーはスタッフや出入りの業者さんなどにご協力いただき美味しくいただきました)

悪戦苦闘する平成生まれの私でしたが、うちには心強いアドバイザーがいました。当店の従業員さんで、祖父の代から勤めてくれている勤続40年超のベテラン焙煎士です。

ネルの扱い方から、お湯の注ぎ方、味の作り方。
普段のペーパードリップでは、意識していなかったようなことを色々と教えてもらい、徐々に味のイメージがまとまっていきました。

2か月ほど練習を重ねて、ようやく目指す味が決まりました。

告知編:最大の弱点を克服せよ

今回の12杯淹れネルドリップ。
最大の課題は当日の集客でした。

今回は12杯淹れる方法だけで臨んだので、人が集まらないと淹れられないという弱点がありました。

「人が少ないなら3杯とか5杯で出せばいいじゃないか」と思うかもしれないのですが、3杯淹れや5杯淹れなど杯数が変わればレシピが変わります。

レシピ=粉の量+お湯の量+粉の粗さ+湯温+お湯を注ぐペース

これ全部1から考えることになります。当日まで間に合いません。

なのでもう12杯淹れしかできないことに腹をくくって、とにかく集客に全力を出すことにしました。

書くと長くなるので集客がんばったことリストをダイジェストでお送りします。

  • 10月1日「国際コーヒーの日」に店先で無料ドリップバッグ配布(博覧日のチラシ入り)

  • ご来店いただいたお客様にはもれなく博覧日のチラシを手渡し

  • Instagramのストーリーズでほぼ毎日告知

  • Instagramのリールで投稿

  • Instagramのライブでネルドリップを実演

【名古屋市東区】国際コーヒーの日にドリップパックプレゼント「澤井コーヒー本店」11月はイベント出店も(フクザワマキコ) - エキスパート - Yahoo!ニュース 10月1日は「国際コーヒーの日」。名古屋市東区泉2丁目にある老舗の 「澤井コーヒー本店」 では、この日に合わせて特別なプレ news.yahoo.co.jp

(10月1日のドリップバッグ無料配布は、ヤフーニュースでも記事にしていただきました。)

もうとにかく告知!告知!「口を開けば博覧日」の状態でした。

今回の12杯淹れネルドリップは、実際に見て、飲んでいただけたら、きっと楽しんでもらえる自信があったので、とにかく広報して当日を待ちました。

「実際どれくらいの方が来てくれるだろうか」
正直めっちゃドキドキでした。(笑)

当日編:10時から17時までノンストップ!

いよいよ当日。
早朝に雨が降ったときは泣きそうになりましたが、なんとか晴れ間が続き、途中強風にテントが煽られるピンチもありましたが、温かい珈琲を楽しむには最高のお天気となりました。

会場は開始と共に大勢の人が

そして私たちのブースは

ありがたいことに10時からたくさんの方にお並びいただきました
当店のブース

予想をはるかに超えるご来店に、序盤は圧倒されていましたが、少しずつ緊張もほぐれ、お客さまとの会話も楽しみながら珈琲を淹れることができました。

12杯淹れのネルドリップという迫力とライブ感、少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです。

初めての方。いつもお店に来てくれる方。いつもInstagramを見てくれている方、インスタライブを視聴してくれている方(三重県の熊野や、埼玉県などからわざわざ来てくださいました・・・!)。普段お仕事でお世話になってる方。愛知商業高校のみなさん。息子の保育園の先生。ご近所の町内会のみなさん。小学校の同級生や高校の先輩。などなど。
いろんな方のお顔が見えて嬉しかったです。

イベント開始の10時から、おかげさまで楽しくドリップし続けて、気づいたらイベント終了の17時。ノンストップでした。めちゃくちゃ楽しかったです。

イベント開始前、ネルドリップに使った器具と。

ネルドリップ構想を始めてから約半年間、準備を進めてきたことが、真っ直ぐにお客さまに届いたような感じがして、いまでも嬉しさがじわじわと込み上げてきます。

みなさんの投稿(Instagramより)

寒いなか当店ブースに並んでくださったみなさま、いろいろとサポートしてくださった珈琲博覧日実行委員会のみなさま、本当にありがとうございました。

最後に:お店でも企画を考えています

1948年創業:名古屋市東区の澤井コーヒー本店です

申し遅れましたが、私たちは名古屋市東区泉にある自家焙煎珈琲屋「澤井コーヒー本店」です。(楽天やAmazonなどで有名な澤井珈琲さんとは別の会社です💦)

昭和30年代から今なお現役の焙煎機

今回ご提供したネルドリップコーヒー、実は珈琲博覧日2025だけの特別仕様で、普段はネルドリップコーヒーのご提供は行っておりません。

ただありがたいことにイベント以後、「あのネルドリップは飲めますか?」というお問い合わせをいただいているので、当店で飲んでいただけるイベントを現在企画中です。

ご興味がある方はぜひ当店Instagramのフォローをよろしくお願いいたします。

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