【番外編】コーヒーインストラクター検定1級に合格しました!

【番外編】コーヒーインストラクター検定1級に合格しました!

\コーヒーインストラクター検定1級に合格したぞ!/

 

 Contents

  1. コーヒーインストラクター検定とは?
  2. 1級の前に・・・
  3. 1級の認定者数はわずか1,720名
  4. 勉強方法
  5. 試験を終えて
  6. さいごに

こんにちは。
名古屋市東区にある「澤井コーヒー本店」スタッフのヨシダです。

(1948年創業の老舗焙煎所でございます)

いつもはお店のお豆をハンドドリップした様子を投稿しているこちらのブログですが、今回は番外編!

先日受講した「コーヒーインストラクター検定1級」に無事合格することができたので、そのお話をさせていただきたいと思います。

 

【コーヒーインストラクター検定とは?】

そもそもコーヒーインストラクター検定とは何ぞや?というところですが、HPには以下のように記載されています。

 

【コーヒー検定とは】
全日本コーヒー商工組合連合会では2003年秋にコーヒーの正しい知識の普及と技術の向上を目的として、我が国で初めてのコーヒーに関する資格認定制度を立ち上げました。そして2006年春よりさらに門戸を広げ、業界・所属企業等を問わず、一般消費者の方も含めコーヒーを愛飲されているすべての方々を対象に受講・受験の募集をさせていただくことになりました。

【検定の目的】
●コーヒーの正しい知識の普及と技術の向上を図ります。
●消費者が評価するコーヒーの生産と消費の促進・振興を目指します。

 

検定のHPはコチラ。気になる方は覗いてみてください。

 

コーヒーの資格というと、美味しいコーヒーを淹れることができたりラテアートの美しさを競ったりといったイメージをされる方も多いと思いますが、

この検定は、

・コーヒーはどのように栽培されているのか

・コーヒーの産地や品種によってどのような違いがあるのか(味、その他)

・焙煎の仕組みや焙煎によるコーヒー豆の変化

・正しい保管方法、販売における決まり

などなど、コーヒーを販売する際に必要な知識を幅広く学ぶという内容になっているので、試験で実際にコーヒーを淹れるということはありません。

 

【1級の前に】

そもそもこの検定、1級があるということはもちろん他の級もあります。

▷3級

まずは3級。

全国で開催されている学科講習会を受講し修了すると「コーヒーインストラクター3級」として認定されます。試験等はありません。

(※そして3級受講は2級を受けるための必須項目ではありません。)

 

私は今のお店の内定を頂いた段階では、カフェでのバイト経験があった程度でコーヒーについての知識がほぼ無かったので、勉強の為に会社から受けさせてもらいました。

ありがたや。

(きちんとした認定証もいただけます。)


実は、この3級がとっても面白かった。

コーヒーやカフェ巡りは大好きだけど知識はほぼZERO状態だった私は、講習を受けてコーヒーの事を知ることができ、講習で知識を得たことでコーヒーを飲んだり豆を選んだりすることがより楽しくなったと記憶しています。

 

当店でも定期的に開催しています。

(当店の講習の様子。講師は代表の澤井が行います。)


▷2級


2級からは、講習会を受講して1か月後に行われる試験に合格すると有資格者として認定されます。学科試験と実技試験があります。

2級についてHPには、
《基礎的なコーヒーの知識と鑑定技術。コーヒーを飲むだけでなく詳しく勉強したい方を対象にした資格で、コーヒーの対面販売に従事する方に求められる基礎的な知識・鑑定技術を習得した方を認定いたします。》
と記載されています。

ちなみに2級の認定者数は22,004
直近の試験の合格率は88%となっています。(2025年6月現在)

内容は基礎的なものとなっておりマークシートの選択式なので、講習や教本の内容をしっかりと理解していれば問題ありません。

とはいえ専門的な内容なので、合格率を見て侮ってはいけないです。


ちなみに3級を取得していなくても2級の受講は可能ですが、業界未経験だった私は3級を受講しておいて良かったと思いました。)

合格すると、認定証、認定証カード、認定バッジが貰えます。

(↑認定証カード)

 

(↑認定バッジ)
 
 

(↑認定証はお店のカウンター奥に飾っていただきました!特等席!)



※1級の次には、合格率驚異の2%という最難関の「鑑定士」というものもありますが、こちらの説明は今回は割愛させていただきます。

 

【1級の認定者数はわずか1,720名】

2級に合格して初めて、1級の試験に申し込むことができます。

なのでどれだけコーヒーの知識に自信があったとしても、いきなり1級から受講することはできません(^_^;)

1級についてHPには、
《高度で専門的なコーヒーの知識と鑑定技術。コーヒー製造業者に求められる、プロとして必要な専門知識と鑑定技術を取得した方を認定いたします。》

との記載が。

1級の内容は確かにかなり専門的で、2級で学んだ内容をより深く掘り下げていくイメージでした。

2025年6月現在の1級認定者数はなんと1,720名!

直近の合格率は19%との事でした。

(公式HPより引用 2025年7月24日時点)

 

1級の試験は、2級と同様に学科と実技があります。

《学科》

2級との大きな違いは、回答が選択式から記述式になること。

具体的な問題の記載は避けますが、単語や固有名詞を回答する問題だけではなく、
・「○○とはどういう意味か簡潔に記述せよ」
・「○○の理由を答えよ」
のような、用語の意味や理由を説明するような問いもありましたので、教本の内容を正しく理解できていないと回答が難しいと感じました。


《実技》

2級の実技は、小さい紙コップに入った2種類のコーヒーを飲んで回答欄から正しい選択肢を選ぶというもの。
事前の講習の内容から出題されます。

1級の実技にはいくつかの項目があり、焼き豆の外観で産地やグレードを見分ける「焙煎豆外観」や、コーヒーの見た目や味で産地やグレード、ダメージ豆を判別する「カッピング」、2種類の豆のブレンド内容を仕分ける「配合分析」があります。2級の実技の内容に比べるとかなりハードモードでした。

試験の1か月前に実施される講習会の内容がかなり重要になるので、この講習会でいかに理解を深められるかが大切だと思います。(次項でくわしく)

【勉強方法】

私が試験の勉強を始めたのは3か月前。
(2級を受験された方はご存知かと思いますが、1級の範囲は2級受講時に購入するテキストにすべて掲載されています。もっと早く勉強を始めておけば直前に焦ることは無かったと反省。)

(もちろん夏休みの宿題はギリギリに終わらせるタイプ。)

【まず2級の復習】

一番最初にやったのは、教本の2級の範囲を読み返す事。
1級の試験には2級の範囲も含まれているので、これすごく大事!

そしていざ読み返してみると結構忘れている・・・。

1級の学科は記述式なので、2級の試験で回答できた問題についても漢字で書ける?簡潔に説明できる?そのあたりも意識して復習することが大事です。

とはいえこの最初の段階の目的は、自分の現状を把握することが大切

2級範囲をとにかく何回も読んで、「あ!ここ忘れてた!」と気づけたら最高だし、当時は知識として覚えていたことが体験や経験を通して理解が深まっている箇所もあり、「そりゃこの答えになるよね。」と思えて嬉しかったりもします。



【受講前の予習】

試験の1か月前に実施される講習会では限られた時間でたくさんの内容を解説していただきます。基本的な部分でつまづいてしまうと応用的な説明が全く理解できないと思います。
(業界に長くおられる方、コーヒーを長く趣味にされている方は別かもしれませんが・・・)

なので、講習を受ける前に1級の範囲を予習しておいたことが、自分にとってはすごく良かったと思います!

具体的には、教本を読みながらその内容をノートにまとめていきました。
「この時点でこのページを覚える!」というモチベーションではなく、とにかく試験までに教本を一周して全体像を捉えることを重視していたので、さくさくと進めていきました。

私は、字を読むだけで内容をインプットするのが苦手なので、(幼少期からの読書量不足・・・。)読んだ内容をとにかく文字や図、イラストでまとめていました。

試験範囲の全体像を捉えられていたおかげで、講習会の内容がより理解できたと感じています。


【講習会後】

学科については、講習会を終えたらとにかくインプットとアウトプットを繰り返しました。
一番身近な1級の先輩(弊社代表)が使っていたご利益のある単語帳を借りて勉強したり、品種や産地の特徴などの表を作って穴埋め問題にしたり。

頭の中で答えるだけではなく、「書くこと」「声に出すこと」を意識しました。

(弊社代表手作りのありがたい単語帳)


実技は、有料の検体キットを購入したのでそれを活用しました。

(焙煎所に勤めているということもあり、焙煎士さんに産地ごとの焼き豆を見せていただいたり、職場に1級取得者が居たことで実技練習に付き合ってもらったりなど、サポートが豪華すぎました。感謝。)


【試験を終えて】

正直なところ、筆記試験は比較的手ごたえがありました(と、合格したから言える・・・)が、

実技に関してはかなり不安でした。

 

自信を持って回答できたところもありましたが、何問かは最後まで2択で悩みギリギリで書き直したりしていたので、なんとか合格できていたというのが正直なところです。

産地別のカッピングや配合分析は相当怪しかったので、合格できたとはいえ、引き続き勉強が必要だと感じています。

 

【さいごに】

コーヒーインストラクター検定1級は、コーヒー関係のお仕事をされていない方も多く受験されていたことにとても驚きました。

実技研修でご一緒した方の中にも、個人的に学びたくて申し込んだという方が複数いらっしゃいました。

コーヒーが好きな方、コーヒーを深く学びたい方がたくさんいらっしゃるんだなあと嬉しく思うと同時に、自分はコーヒーを販売する「プロ」として、正しい知識を持つことの重要性を再認識しました。


また、合格の通知をいただいてから、コーヒー業界のとある大先輩に合格の報告をした際、1級取得はゴールではなくスタートであることを伝えていただきました。

 

今回の検定で得た学びを、お客様に還元していけるように引き続き頑張ります(^^)/

 

かなり真面目で長~い文章になってしまいましたが、

「受かってよかったあああ~~~!めっちゃ頑張った~~~!」

が本音です。笑


これからコーヒーインストラクター検定の取得を目指される方、

体調に気を付けて頑張ってください。

 

検定に興味がわいた方、

ぜひ、チャレンジしてみてください!

 

検定のHPはコチラ

 

澤井コーヒー本店に興味がわいた方、

Instagramではコーヒーライフが楽しくなるような情報を発信しております。

チラッと覗いていってください(/・ω・)/

 

チラッ

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(*^^*)

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