みんなで考えたキャッチコピー

- 初めての1杯を愛と笑顔で -

2024年 澤井コーヒー本店は愛知商業高校3年生の学生さん15名と共に商品開発に挑戦いたしました。

“コーヒーをもっと身近に感じたい”という学生さんたちの思いを、コーヒーのプロとして形にするこのプロジェクト。

これまで7回の授業を経て、1つのカフェオレベースが生まれました。

「コーヒーが苦手な人でも飲みやすく、コーヒーを好きになるきっかけになってほしい。」

学生さんの素敵なアイデアと思いが詰まったカフェオレベースです。

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【予約受付中:12/19より発送】愛知商業高校コラボ商品|カフェオレベース「愛・笑」

【予約受付中:12/19より発送】愛知商業高校コラボ商品|カフェオレベース「愛・笑」

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通常価格 ¥2,500
通常価格 セール価格 ¥2,500
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愛知商業高校×澤井コーヒー本店のカフェオレベース

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プロジェクト監修:澤井コーヒー本店

 カフェオレベース「愛・笑」に使用したコーヒー豆は、澤井コーヒー本店が焙煎しています。

 コーヒーに関するレクチャーや企画進行をサポートしつつ、愛知商業高校のみなさんとともに商品開発をいたしました。

カフェオレベースに使用したコーヒーの味。

「コーヒーが苦手な人でも美味しく飲める」「コーヒーが好きになるきっかけ」をコンセプトに作ったカフェオレベース。

 色んな種類を試飲した学生さんから選ばれたのは、当店創業の味「マイルドブレンド」。苦味・酸味・甘み・コクがバランスよく合わさった中煎りのブレンドです。

 コーヒー好きの方にも、コーヒーをこれから好きになりたい方にも、自信をもってオススメできるカフェオレベースです。

stories behind the product

学生さんに商品開発ストーリーを書いてもらいました!(全4話)

 カフェオレベース「愛&笑」ができるまで、学生さんがどんなことを考え、取り組んできたのか。

 4つの商品開発ストーリーを学生さんに書いてもらいました!

(レポート作成はWord、ツールはタブレット、提出はクラウドでした。店主は時代を感じました。)

学生さんの商品開発レポート

第1話:開発する商品を決めました

1-1. ターゲットを決める

まずは、商品を販売するターゲットを決めました。高校生が商品開発をしているということで、高校生をターゲットにするという案も出ましたが、高校生はコーヒーが苦手な人が多いためコーヒーが苦手な人をターゲットにしようと決めました。

1-2. 開発商品を決める

 続いて、開発する商品を決めました。澤井コーヒー本店と高校生のコラボということで、ドリップバッグかカフェオレベースということになりましたが、初めてコーヒーを飲む人にも身近に感じてもらえて、飲みやすいということでカフェオレベースを作ることになりました。

1-3. カフェオレベースの中身(味)を決める

次に浅煎り、中煎り、深煎りのカフェオレを飲み比べました。みんなでどれが飲みやすいか投票し、中煎りに決めました。その後、中煎りに決まったので、糖度が違うものを飲み比べ、糖度6%、12%、18%、24%の中で一番飲みやすいものを投票し、開発する商品は中煎りの12%、18%に決定しました。

愛をもって作り、笑顔になってもらえるように作ったので、おいしいと思ってもらえたり笑顔になってもらえたりしたら嬉しいです!

  • コーヒー屋にはできないアイデアの連続!

     カフェオレベースを作ることが決まり、まず商品のターゲットを決めました。

     学生さんに「このカフェオレベースでどんな人に喜んで欲しいですか?」と投げかけ、返ってきた答えは「コーヒーが苦手な人(苦手意識がある人)」。

     私たちコーヒー屋は普段「コーヒーが好きな人」へのアプローチを考えているのですが、「この商品をきっかけにコーヒーを好きになってほしい」という学生さんの気持ちがすごく新鮮で、「高校生×プロ」というこのプロジェクトらしい商品が生まれる期待が膨らみました。

学生さんの商品開発レポート

第2話:商品名を決めました

2-1. 商品名の候補

 商品名の候補として「MEDIUMROAST」「&color」「愛」「想」「笑」が出ました。みんなで話し合った結果私たちの商品名は「愛」と「笑」になりました。

2-2. 商品名に込めた思い

「愛」にはコーヒーを普段飲んでいるような、コーヒーに対して「愛」を持っている方に飲んでみてほしい!という気持ちを。

 そして「笑」にはコーヒーを初めて飲む方や苦手な方でもいろんな人と「笑」い合いながら飲んでほしい!という気持ちが込められています。

2-3. 名前から連想する味の違い

 そのため「愛」は糖度12%で少し苦めにして普段コーヒーを飲みなれている方に、そして「笑」は糖度18%で少し甘めにして、いろいろな方に飲んでもらえるようにしました。

  • “愛商”から「愛」と「笑」に

     商品名が「愛」と「笑」になりました。愛知商業高校さんの通称である“愛商(あいしょう)”にかけたネーミングです。

     コーヒー感の強い糖度12%を「愛」に、甘みの強い糖度18%を「笑」にするのも学生さんで話し合って決めてもらいました。

     それぞれ「こんな人に飲んでほしい」という思いが商品名にも宿り、また一つ商品化のゴールに近づきました。

学生さんの商品開発レポート

第3話:パッケージデザインを決めました

3-1. 夏休みの宿題

 夏休み前に澤井コーヒーさんから、パッケージ案のふわっとしたイメージを箇条書きでまとめて提出してほしいと依頼を頂き、カフェオレベースのパッケージ案を考えることが私たちの夏休みの課題となりました。

 パッケージ案を考える私たちの40日が始まります。 

3-2. サンプルと共にブラッシュアップ

 夏休み明けに提出した案をもとに澤井コーヒーさんがデザインを考えてくださり、サンプルを持ってきてくださいました。

 実際のデザインサンプルを手に取りながら、自分たちの理想に近づくようにさらに意見を出したり、修正を加えたりしました。

3-3. デザインでこだわったポイント

 多くの人が興味を持って商品を手に取っていただくために商品名をはっきり分かりやすくなるようにフォントや色を工夫したり、背景に親しみやすい印象を持ってもらえるように暖かい色味を取り入れたりと、細かい部分までこだわりを持って全員で意見を共有し合いました。 

 私たちが思い描いていたものが実際に形になっていったこの時間は、商品開発の楽しさや達成感を感じることができ、良い経験になったと思います。

  • ひとつのデザインをみんなで作る

     学生さんのベースアイデアからサンプルを作り、授業でみんなの意見をもらいながら完成を目指しました。

     編集している画面をスクリーンに映しながら「あ、それいい!」「うーんさっきの方がいい!」など、意見をもらいながらブラッシュアップしてデザインが決まりました。

     ここまで味を決めるところから始まり、商品名を決めて、デザインも決まりついに商品が完成しました。デザインが決まったときみんな嬉しそうで、私も嬉しかったです(^^)

学生さんの商品開発レポート

第4話:コーヒーインストラクター検定3級を受講しました

 コーヒー検定3級(正式名称:J.C.Q.A.コーヒーインストラクター検定3級)を受験しました。

 その中で特に印象に残ったのは、コーヒーの味の仕組みと保存方法についてです。

4-1. コーヒーの味の仕組み

 まず、コーヒーの味は主に苦味と酸味で構成されています。コーヒー豆は焙煎の度合いや生育環境によって風味が変わり、浅煎りでは酸味が強く、深煎りでは苦味が強くなります。また、コーヒーが苦手な人でも、アルカリ性の水を使うと酸味が和らぎ、飲みやすくなることがわかりました。つまり、水質によっても味が変化するのです。これらの知識を通じて、コーヒーの味わいがとても繊細であり、豆の加工方法や抽出方法によって多様な味の変化を楽しめることを学びました。

4-2. コーヒー豆の保存方法

 そして保存方法についても学びました。コーヒー豆はとても繊細で酸素、水、光、温度などの影響を受けやすく味や香りが変化してしまいます。そのためおいしくコーヒーを飲むためにはコーヒー豆の保存方法が大切になってきます。一般的に開封して一定期間はおいしく飲めますが、光などを避け温度の低い場所に置き、水分、酸素、光が遮断された状態を保つことをお勧めします。コーヒー豆には温度変化が一番の敵なため温度変化が少ない所に置きましょう!マニアックな保存方法は一杯分を小分けして冷凍庫に入れておき、飲むときに飲む分だけ取り出すというやり方です。やりたい方はぜひやってみてください!!

  • 学生さんの希望で3級受講!

     当初「コーヒーインストラクター検定3級」講座は予定していませんでした。

     ある時にふと「こんな検定もあるんですよ。」というお話をしたら「それ受けたいです!」という声を学生さん側からいただき、講師をお招きする形で実現しました。

     当日も熱心に講座に耳を傾けメモを取ったり、講座の内容を確認するために学生さんに問題を出す場面でも全員が見事に正解するなど非常に意欲的で、「自分が高校生だったころはこんなに熱心だっただろうか…」と思いつつ、学生さんの姿勢に脱帽しきりでした。

最後に:このプロジェクトを通して感じたこと

今回コラボに至った経緯

 2024年3月頃、縁あって愛知商業高校よりオファーをいただきました。「課題研究」という授業の一環で、高校3年生の学生さんと企業が、1年間を通して共同で商品開発などをするプログラムです。

 お声がけいただいたところから「この1年間なにをするか」を担当の先生と話し合い進めてきました。その中で常に考えていたのは、縁あってご一緒することになった学生さんにどんな経験をしてもらいたいだろうか、ということでした。

 せっかくこういう形で携わるなら、コーヒーについての座学を繰り返すのではなく、体験をしながら考え、自らの意見を出し、その意見をまとめて一つの形にする。そして形にして終わりではなく、知ってもらうための発信をする。そう考えた結果、一つの商品を作り、販売まで体験してもらうことになりました。

「なぜ?」を言葉にする力

 今回のプロジェクトで私は2つ印象に残ったことがあります。その1つが、私が想像していた以上に、「なぜ」を言葉にする力を学生さんが持っていることでした。

 このプロジェクトを進めるうえで、何度も「なぜ?」を問いかけました。「どうしてターゲットをコーヒーが苦手な人にしようと思いました?」「どうしてこの味を選びました?」「どうしてこの甘さ?」「どうしてこの名前?」「どうしてこのデザイン(色味)?」etc。なぜなぜおじさんでした。

 そのひとつひとつをしっかり考えてくれて、かつ、しっかり自分の言葉で答えてくれた学生さんの姿がとても印象的でした。

 普段高校生さんと接する機会は無いので、どうしても比較対象が当時の自分になってしまうのですが、高校3年生の自分と比べたときに、こんなに言葉を紡ぐ力はなかったと思います。

 きっと日々愛知商業高校のみなさんが「なぜ?」を言葉にする習慣を持っていたのだと思いますし、なにより1つの商品を作るうえで「作り手の思い」は非常に大切だと考えているので、このプロジェクトを進めるうえでもこの「なぜ」を言葉にする力を学生さんひとりひとりが持ってくれていたことはとても助けられました。

 

商品をもっと知ってほしいという気持ち

  もう1つ印象的だったのは、「自分たちが作った商品をもっと知ってほしい」という思いの強さです。

 校内での試飲会を学生さんが提案してくれたことや、商品紹介動画への取り組み方、販売用のPOP・チラシを作るスピードなど、いろんな面で「私たちのカフェオレベースをもっと知ってほしい」という思いを感じました。

 オンラインストアに掲載しているこの特設商品ページも、そんな思いの結晶です。実際このページに掲載している文章や写真、キャッチコピーなどは大半が学生さんに作ってもらったものです。すごいですよね。提出してもらった写真や文章を見たときに、学生さんたちの勢いに乗せてもらって、商品ページのイメージがどんどん湧いてくるような感覚になりました。結果、大容量の商品ページになりましたが、楽しく読んでいただけたら嬉しいです。

 そしてそんな思いを受け取って、このカフェオレベースを飲んでくださったあなたが、さらなるコーヒー「愛」を育み、「笑」顔になっていただけたらなにより嬉しく思います。

 最後になりますが、ここまで共にプロジェクトを進行してくださった愛知商業高校の澤井先生(まさかの澤井コラボ!)への感謝で締めくくりたいと思います。

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