なべやまち通信 電子版2024年 11月号

なべやまち通信 電子版2024年 11月号

なべやまち通信とは

 一九四八年創業の珈琲焙煎屋「澤井コーヒー本店」が 名古屋市東区泉(旧:鍋屋町)から毎月お届けするお便りです。 コーヒーのことやこの街のことなど、あれこれ詰め込んでお届けします。

 

愛知商業高校×澤井コーヒー本店 年明けにカフェオレベースを発売します

コーヒーが苦手な人にも おすすめのカフェオレベース

 縁あって、今年の4月から愛知商業高校さんとのコラボ企画を進めています。1つのテーマについて1年間研究を行い発表する授業の一環として、私たち澤井コーヒー本店と「カフェオレベースの商品開発を一緒に行い販売する」までを現在企画中です。

 15人の学生さんと話し合いながら「どんな人に喜んで欲しいか」「コーヒーの焙煎度で味はどう変わるのか」「どのぐらいの甘さがいいか」「ラベルをどんなデザインにするか」「作った商品に興味を持ってもらうためにどんなことをしたいか」などなど、さまざまなことを学び考えながら商品開発を進めています。

 

開発ストーリーを順次公開

 このカフェオレベースは、商品の顧客ターゲット決めに始まり、使用する豆、商品名、ラベルデザイン、キャッチコピーそして販促物に至るまでほとんど全てを学生さんが考えて作ってくれています。

 ひとつひとつの課題に、真摯に、熱心に、時に私たちの想像を超えるような柔軟で面白い発想で作り上げてくれる過程を、ぜひ皆様にも知っていただきたいと思っているので、開発ストーリーを順次公式ホームページにも公開します。

 当店のコーヒーで作っているので味の保証はもちろんのこと、この商品ができるまでのストーリーにも注目していただきたいと思います。

 

コーヒーのはなし ~ブレンドってどんなイメージですか?~

 今月号もお読みいただきありがとうございます。3代目です。

 突然ですが、ブレンドってどんなイメージでしょうか?

 ブラジル、コロンビア、キリマンジャロなどの単一種(銘柄)。それらと対になるものがブレンド、複数種類の珈琲豆を文字通りブレンドした珈琲豆のことを指します。

 ご来店いただくお客さまの中には「せっかくだからそのお店の個性が分かるものを・・・」という流れでブレンドをお選びいただく方もいるのですが、まさにブレンドはその店の個性やストーリーを表現している珈琲だなと感じます。

 というのも、ブレンドの配合に決まりは無く「何をどの割合でブレンドするか」はお店ごとの判断によるためです。配合を決めるためには、それぞれの品種に関する理解はもちろんのこと「どんな珈琲を飲んで欲しいか」という焙煎屋としての信念や思いも大切だと感じます。

 実際今月号の4コマ漫画でもご紹介していますが、マイルドブレンドの配合比率は「8:13:6:2.5」強い意志を感じるこの配合比率に、様々なストーリーや思いを感じずにはいられません。マイルドブレンドに関しては、当店の創業時に初めて作ったブレンド、当店始まりの味です。当時多くの人にとって飲みやすい珈琲を目指した創業者である私の祖父の思いが、この黄金比率を生み出したのだと思っています。

 マイルドブレンドはじめ、商品化されているものだけでも当店には 11種類のブレンドがあり、11個のストーリーや思いがあります。そんなストーリーを一つずつ紐解きながらご紹介していけたらなと思っております。乞うご期待いただけたらと思います。

 

・・・ついでに小話 「ブルーマウンテンブレンドにはブルーマウンテンが何%入っているの?」

 コーヒーショップなどで見かけるブルーマウンテンブレンドやキリマンジャロブレンド、一体その豆はどのぐらい入っているのでしょうか?

 実はブレンドにはルールがあり、特定産地や銘柄を強調した商品名にする場合は、その豆を生豆換算で30%以上配合している必要があります※。

※全日本コーヒー公正取引協議会 規定

 ちなみに当店のブルーマウンテンブレンドに配合されているブルーマウンテンは40%。当店ではブルーマウンテンの中でも最高等級のブルーマウンテンNo.1だけを扱っております。高級品のブルーマウンテンですが、ブレンドでもその風味を楽しむことができますので、ぜひ一度飲んでみていただきたい一杯です。

 

【珈琲屋の四コマ~見た目とは裏腹に~】

 

1コマ目の“戦隊モノ感”は最近はまっているプリキュアから着想を得ていますが、私にプリキュアを勧めてくれたのは三代目夫妻です。(By作画担当ヨシダ)

ブログに戻る